事例3 ホットボルティングや増し締めができない

 ゴム工場のロールジョイント部フランジで蒸気漏れが頻繁に起きるため担当者は大変お困りでした。修理には4~5名でやぐらを組み大きなロールを一度取り外す必要があるため工事費も大変高額になっていました。ロールジョイント部フランジは外側からもう一つの配管をボルトで接続する構造になっているため、運転開始以降はホットボルティングや増し締めを行うことができず、蒸気が漏れた際は工場停止につながりますが、工場停止できる時期まで少量の漏れは許容し運転を継続するしかありませんでした。このような蒸気漏れは修理後から頻繁に起こっていました。漏れの原因は明らかでした。ボルトの熱膨張収縮にグラファイトガスケットが対応できていなかったことが原因です。解決策として2020年1月初旬にFISHBONE®ガスケットを取り付けたところ、初期漏れも全くなく、約3ヶ月間問題なく運転中です。

  • 国名:日本
  • 工場:ゴム会社 S工場
  • 温度:300℃
  • 内圧:2.0MPa
  • ボルト:強度10.9 W3/4” 8本
  • サイズ:Φ250×Φ235×Φ207